2016年02月10日

コガネタヌキマメ

コガネタヌキマメ(黄金狸豆) Crotalaria assamica

マメ科タヌキマメ属
コガネタヌキマメ
(屋久島町平野2015.9.)

背が大きくてきれいな蝶型の花を咲かせる1年草です。
花が終わった先からマメ科特有のさやをつけ始めますが、これがタヌキのしっぽを思わせるかのような太いさや。そして透き通るような黄緑色、かわいらしさの中に美しさも感じます。熟してくると茶色くなったさやの中で種が外れて、からからマラカスのような音がするようになります。自然の小さなマラカスなんて、子どもがいたらぜひ教えてあげたいものです。(外来種だけど)

レンゲで代表されるマメ科の仲間の花は、空中窒素を固定するという特殊な作用を持つことから、畑で栽培しそのまま鋤き込んで肥料とする目的で利用されます。(このように使われるものは緑肥(りょくひ)といいます。)それが畑から逃げ出し(逸出)分布を広げているため、山の中より道路脇や荒地などで見かけることが多いです。

別名は「コヤシタヌキマメ」や「クロタラリア (500種類ぐらいあるマメ科タヌキマメ属の総称)」
タヌキマメ属のものには、他にもヤエヤマタヌキマメ、アフリカタヌキマメ、アメリカタヌキマメなど、類似種が多いようです。日本在来種にはノーマルな「タヌキマメ」があって、青紫のマメ科特有の蝶型の花が咲き、タヌキのしっぽらしい毛の生えたマメさやをつけます。

青空がよく似合う、日当たりのいい場所に生えています。
コガネタヌキマメ
(屋久島町平野2015.9.)

花の様子
コガネタヌキマメ
(屋久島町平野2015.9.)

若い豆果
コガネタヌキマメ
(屋久島町平野2015.9.)

熟した豆果
コガネタヌキマメ
(屋久島町平内2015.10.)

裏側ですが葉の様子
コガネタヌキマメ
(屋久島町平野2015.9.)

豆果の中には20個程度のちょっと歪んだハート型の種が入っていました。
コガネタヌキマメ

<特徴>
・ 原産地はインド東部の熱帯アジア。学名のassamicaはインド東部のアッサム地方のこと。
・ 1年草
・ 花期 8月~10月
・ 花はマメ科独特の蝶形で鮮やかな黄色。花径は1.5cm~2.5cmほど。茎の先のほうに、15~20個の花を付ける。
・ 草丈は、0.5~2mほど。茎は直立し、茶褐色の軟毛がある。
・ 葉は倒狭卵形~狭楕円形、螺旋状に付き、長さ5~15cmほど、幅2~4cm。下面に茶褐色の軟毛が密生する。
・ 豆果は円筒状の長楕円形で、長さ4~6cm、幅1.5~2cm。無毛。種子は熟すとさやの中ではずれて、振るとカラカラと音がする。
・ 名前の由来:鮮黄色(黄金色)の花を見せるタヌキマメということ。
・ コブトリソウ(Crotalaria juncea)(英名:サンヘンプ) とよく似ている。見分け方は、
         コガネタヌキマメ    コブトリソウ(英名:サンヘンプ)
 葉        単葉            3小葉
 葉の幅     幅3~4cm        1~2.5cm
 豆果       無毛            毛がある


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Posted by 野の花 at 10:27│Comments(0)白・黄色奄美大島屋久島
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