2016年02月04日

外来種と概念と現状

外来種アレンジメント(*^_^*)
外来種と概念と現状

<外来種問題の背景>
遡ること15世紀中期の大航海時代以降、人が世界を自由に往来するようになるとともに多くの生物も海を渡り分布を拡大させるようになりました。イギリスの生態学者チャールズ・エルトンは1958年に著書『The Ecology of Invasions by Animals and Plants(侵略の生態学)』において外来種問題を取り上げています。

外来種の拡大が進むにつれ、外来種に関する論文は1990年代後半以降急増し、現在では外来種問題は環境問題として認識されるようになりました。そして世界中でさまざまな取り組みや研究が行われています。

<外来種の定義>
「外来種」という言葉については、世界的に統一した見解はなく、国や研究分野によってその定義が微妙に異なります。日本は「外来種」のほかに「移入種」「帰化種」といった言葉が混在しておりますが、いずれも主に日本国外から移入されたものを対象としています。最近(2000年代から)は多くの分野で「外来種」と呼ぶのが一般的になってきています。

国際自然保護連合(IUCN)では、外来種とは「過去あるいは現在の自然分布域外に導入された種、亜種、あるいはそれ以下の分類群を指し、生存し繁殖することができるあらゆる器官、配偶子、種子、卵、無性的繁殖子を含むもの」と定義しています。
ここで用いられている導入とは、「意図しているかどうかは関係なく人為によって直接的・間接的に自然分布域外に移動させること」と定義されており、「移入」や「侵入」といった言葉で置き換えられることもあります。そして、外来種が新たな分布域で継続的に子孫を残して生き続けることを定着といいいます。

そうするとペットや家畜、園芸植物などのほとんどの生物は外来種であり、常に多種多様な外来種が世界中に導入されていることになります。しかし導入される外来種がすべて定着するわけではなく、実際に野外へ定着して分布を拡大させる生物(いわゆる侵略的外来種)の割合は10%程度で、多くの外来種は導入されても野生化することができず、仮に野生化したとしても数世代の短い期間で消滅してしまいます。

その一方で、原産地ではあまり問題を起こさずおとなしかった生物が、侵入先で侵略性を発揮する事態も少なくありません。その原因として、新たな侵入地域にはその外来種の生育を阻む天敵が存在しないがゆえに、成長や繁殖が向上することが考えられいます(天敵解放仮説)。それどころか天敵がいないことで、「防御」ではなく成長などにエネルギーを投資するように進化が進むという「EICA仮説」も提唱されています。外来種の定着が別の外来種の侵入や影響を促進・悪化させる可能性も指摘されています(侵入溶解)。
植物においては、高い種子生産性、耐陰性、耐寒性、アレロパシーといった特徴をもつものが特に侵略的な外来種となりやすいとされています。

<外来種の現状>
日本に定着している外来種は2000種を超えるといわれており、そのうち4分の3は植物が占めます。17水系19河川で実施された植生調査では、確認された全植物種数のうちの13.6%にのぼる280種の外来植物の分布が明らかとなりました。
ちなみにハワイでは生息している生物のうち外来種が25%を占めます。また、モーリシャス島では植物について在来種よりも外来種のほうが種類が多く、ロドリゲス島にいたっては在来種の約2.3倍もの種類の外来種が生息しているそうです。ニュージーランドでは在来の陸生哺乳類は2種しかおらず、一方で外来の陸生哺乳類は34種も定着しています。

外来種の中でも、移動先で分布拡大したときに在来種の絶滅につながるおそれがあるなど、生態系や人間の生活に大きな影響を及ぼすようなものを、とくに侵略的外来種といいます。現在の日本では侵略的外来種を「特定外来生物」や「生態系被害防止外来種リスト」に取り上げて対策に取り組んでいます。

<外来種の内訳>
先に「外来種」を一般的に日本国外から移入されたものと定義しましたが、実際にはもう少し細かく分けられています。移入元が国外か、同一国内の他地域であるかによって、「国外外来種」「国内外来種」と分けられています。国内外来種は主に日本本土と島しょ地域での間で扱いが多く見られます。
また、外来種は主に明治元年以降に日本に導入された生物を外来生物の対象としており、それ以前の時代の生物については確かな記録を確認するのが困難という理由で対象外としています。
それ以前の時代の人類の移動や定着、あるいは農耕などによる新しい環境の作出によって移入したと推定される種は、先史時代であるためにその記録のない生物として「史前帰化生物」と位置づけています。日本の例としては、畑作とともに移入されたモンシロチョウ、アカザ、ナズナ、稲作と縁の深いスズメ、人家にすみかをとることの多いアブラコウモリ、ドブネズミ・ハツカネズミなどの家ネズミ類、ジャコウネズミなどが挙げられます。これらは数千年以上の長い年月を経て在来の生態系に組み込まれているとものと見なされています。ハクビシンやニホンヤモリなど日本への導入時期さえもよく分かっていない種も存在します。

出典:ウィキペディア「外来種」より
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%A4%96%E6%9D%A5%E7%A8%AE#.E6.A4.8D.E7.89.A9.EF.BC.88.E8.97.BB.E9.A1.9E.E3.82.92.E5.90.AB.E3.82.80.EF.BC.89


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Posted by 野の花 at 15:43│Comments(0)情報
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